保身・下心・たるみ・ゴマスリ 会議不発の原因を突き詰めると

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   担当者教育でときどき会議運営の研修を担当させていただいています。主に営業分野が専門である私が会議研修もお引き受けする理由は、営業も会議も、突き詰めるとコミュニケーションの活性化という改善策に行き着くからなのです。

  • アイデアを出す会議はフラットな少人数で
    アイデアを出す会議はフラットな少人数で
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いずこも同じ悩みを抱える

   先日も、経営者を除いた各階層約30人を集めた会議運営研修で講師を務めました。出席の皆さんに重要会議運営の実態を聞いてみると、実にお悩みが深く、次のような傾向に多くの参加者が同意されました。

「議題に関する担当部以外からの意見が出ない」
「会議という名の報告会に終止する」
「どうでもいい話でばかり盛り上がる」
「毎度社長の演説会に陥る」

   こうした担当者たちのお悩みは、私が現場で見てきた多くの会社の会議実態ともほぼ100%符合します。実際の会議運営に立ち会い、様々な形でその参加者の意見を聞いてきた経験から、私なりに考えた原因は以下のようなものです。

・「意見が出ない」のは専門外の分野に意見して見当違いだった時を想定し、周囲の目を気にするから

・「報告会に終止する」のは、自分の実績アピールをして、周囲にきちんと仕事していることを示し、並びに社長に評価してもらいたいと思うから

・「どうでもいい話ばかりで盛り上がる」のは、自分の評価に直結しないだろう話題には安心して積極的に加われるから

・「社長の演説会」を止められないのは、社長の叱責と、自分の評価への影響を恐れるから

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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