それを言っちゃあおしまいだよ 就活NGフレーズを心得ておく

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相手の立場や都合を考えているか

「名刺をください」
 

   最近は、採用戦略の一環で企業側から名刺を配るところが増えています。とはいえ、合同説明会など不特定多数の学生がいる中で名刺をねだっても、「場の空気を読めない学生」と思われるだけです。

「選考に参加するかどうか、一度帰ってから考えます」

   会社説明会が終わるとすぐ、一次選考として面接を課す企業があります。筆記試験を実施する企業もあります。大半の学生は選考に参加し、選考辞退をする学生は帰ってしまいます。

   ところが。近年は、選考を受けずに一度帰ってしまったくせに、また選考に参加したいと言い出す学生が増えています。迷うのであれば、選考に参加して、その後で辞退すればいいだけです。であるのに、しばし迷ってみたいからひとまず帰る、というのは、企業からすれば単なる優柔不断でしかありません。

「福利厚生が気になります」

   これは面接での鉄板ネタですね。聞かれた相手はどう思うでしょうか。どうしても気になるのであれば、面接の前にでも聞いておけ、ということ。

   以上、6例を紹介してみました。共通しているのは、相手の立場や都合を考えていない、という視野の狭さでしょうか。もちろん、最初から相手のことを考えられるほどの人間力が備わった学生などそうそういません。だからこそ、様々なイベントやインターンシップに参加して、人間力を磨いてほしいと願う今日この頃です。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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