サイトを比較しヒントにしよう
囲碁ソフトが世界レベルのトッププロに勝利し、プロ棋士による将棋ソフトの盗み見が問題になるまでにコンピュータ技術が進歩したのは、「ディープラーニング(深層学習)」というAI(人工知能)技術によるところが大きいといわれる。
しかし、資産運用は長期にわたるため、コンピュータが結果を検証するディープラーニングを行うには長い時間を要する。したがって、年齢や投資経験など簡単な質問に回答するだけで、ロボアドが適切な資産配分を提示することは不可能といった批判もある。
とはいえ、投資の初心者が国内外の株式や債券などの資産配分を独力で考えるのは、現実的には難しい。ロボアドの質問は5~6問、回答時間は2~3分程度、しかもアドバイスは無料なのが一般的。
まずは複数のサイトを比べてみて、資産配分や商品購入のヒントにするのがいいのではないか。
投資一任運用型のロボアドでは運用資産の1%程度の手数料が必要。また、手数料を抑えるため、米国のETF(上場投資信託)で運用することが多く、円ドル相場の影響を受けることにも注意が必要だ。(阿吽堂)