最近、「フィンテック」やら「ロボアド」やら、見慣れない言葉を新聞や雑誌でしばしば目にする。
フィンテックは金融(Financial)と技術(Technology)を組み合わせた米国発の造語で、ITを駆使した金融サービスの総称だ。決済・送金・資産運用・ビッグデータ活用などのサービスが次々登場しており、2016年10月に日本で始まったスマホを使った決済サービス「アップルペイ(Apple Pay)」もそのひとつ。
手数料は無料、または安い
ロボアド(ロボット・アドバイザー)と呼ばれるサービスは、インターネットのサイトやスマホのアプリで年齢や投資経験などの質問に回答していくと、システムがリスク許容度を測定、資産配分の比率や商品の提案を行うというもの。
提案にとどまらず、実際に商品を購入したり、見直しをしたりといった運用の代行までするものもある。証券会社や銀行などが相次いで導入、ベンチャー企業も参入し、無料で使えるものから手数料を取るものまである。
ロボアドと同様のサービスに「ラップ口座」があるが、こちらは数千万円以上の資産を持つ富裕層が顧客の中心で、手数料も高い。ロボアドは、運用まで行う投資一任運用型でも数万円から投資できるものが多く、手数料は比較的安い。