共感は研究者に留まらず
大隅氏の発言は、現在基礎研究に従事する学者や学生にとっては「よくぞ言ってくれました」というものだったようだ。ツイッターでは、
「私が今やってるのもゴリゴリの基礎研究だから、大隅さんの言葉は大変ありがたい。今すぐ役に立つ or not の世界ではないのだよな」
「文系でもいかに『役に立つか』が重視されてて、進路とかゴールありきの学問になりつつある、、、一見社会で役に立たなそうな学問でも自分自身に生かされていると感じることはあるよ、、、ね、、、」
「やっぱり自分は何かの役に立てるための研究より、何の役に立つか分からない基礎的な研究に興味があるし、そういう研究がしたいと思った」
と、歓迎のメッセージが相次いだ。
また、専門性を飛び越えて、普通の若者にもこのメッセージは直接届いたようだ。
「大隅教授の『役に立つ』という言葉が社会をだめにしているってのはとても共感できる やる前から結果を求められるとかキュークツ、役に立つ人間になる必要もない」
さらには、
「大隅教授の研究でさえ、役に立つかどうかが議論される世の中、私の仕事なんて間違いなくムダだから残業とかしないでさっさと帰っても問題ないんですと力強く主張しよう」
と上手に曲解するビジネスパーソンも現れた。(MM)