2013年3月に高校を卒業して就職した新卒者の3年以内の離職率は、12年の新卒者より0.9ポイント高い40.9%にのぼり、4年連続で増加した。厚生労働省が2016年10月25日に発表した。不動産業、物品賃貸業が12年新卒者と比べて0.4ポイント増の48.5%、製造業は1.1ポイント増の28.7%で、それぞれ離職率が上がった。
大卒者は「ほぼ横ばい」
離職率が高い背景に、厚労省は「大卒と比べて高卒は求人環境がよいので、転職しやすいのではないか」とみている。
一方、2013年の大卒者で就職後3年以内に離職した人は31.9%だった。12年の卒業者に比べて0.4ポイント減った。厚労省は「ほぼ横ばい」と分析している。
大卒の離職率は4年連続30%台で推移している。業種別では、宿泊・飲食サービス業が50.5%と最も高く、生活関連サービス・娯楽業が47.9%、教育・学習支援業が47.3%と続いた。
企業の規模別にみると、従業員1000人以上の場合は23.6%だったが、5人未満だと59.0%で小規模ほど離職率が高い。