「営業」配転に踊らぬ元技術職 苦心の命名作戦で活路見えるか

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新職名は冴えないものの

   それから何度か社長とミーティングを重ね、社長は技術職から営業職に配置替えになったメンバーたちと意見を交換して、自社の将来を担う営業職に賭ける自身の強い思いを整理しました。

   最終的に社長がメンバーに対して発した思いは、

「何より営業という新しいステージにチャレンジしてほしいこと」
「そのプロセスで、自分にも会社にも新しい可能性を掴むチャレンジをしてほしいこと」
「お客様のチャレンジを支援する存在であってほしいこと」

   この3点でした。

   9月から営業推進チームは、「チャレンジ・チーム」と命名され再スタートを切りました。メンバーのヤル気は営業推進チーム時代とは雲泥の差で、実績も少しずつ上がってきていると聞いています。「営業」という言葉が持つ先入観は、社長の思いを込めたネーミングによりなんとか払拭されつつあるといったところでしょうか。

   個人的には、「チャレンジ・チーム」という名称に今ひとつ冴えがない点が気になっていますが、所期の目的が達せられる方向で順調に進んでいるのであれば、今は口にするのを控えておこうと思います。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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