染みついた「社畜芸」が身を救う 漫画「修羅コーサク」の笑い所

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「島耕作」は「許した」

   ところでこのタイトル、お察しの通り「島耕作」シリーズのパロディだが、同作の作者、弘兼憲史氏は、第1巻の帯に、

「私は許した。博多の皆さんも許してやってほしい」

とメッセージを寄せている。その度量の広さに対し、単行本巻末には「弘兼憲史先生のみ有効」とする「肩たたき券」「奥歯のえのき取る券」などの「憲史先生専用便利券」を付し、弘兼氏への謝意を示した。

   そのぶっ飛んだ内容で注目を集める「修羅コーサク」、講談社の「ヤングマガジン」(2016年10月17日発売)に「出張版」が掲載され、さらに注目度が上昇。ツイッターでは、読者から、

「社蓄 修羅コーサク...バカバカしすぎて最高やな」
「社畜修羅コーサクは、いよいよヤンマガ本誌にも出張掲載する程の社畜に恥じない行動っぷりに脱帽」
「真面目に馬鹿をやりきる良マンガでした。面白かったです」

など、高い評価が続出している。中には、コーサク同様「社畜」の身の上を自嘲するように、

「弊社はわりと徹底したペーパーレス化が図られている方だと思うんだけど、節目節目に行われる会長のお言葉を聞くときだけはみんな修羅コーサクばりの社畜リスニングをするのだ」

と、自分も「社畜スキル」を使っていると報告を寄せる人もいた。

   単行本は定価602円、電子書籍版は500円(いずれも税別)。(MM)

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