3連休明けの2016年10月11日、ともに相場と向き合った早明両君、ロシア・プーチン大統領の原油政策をめぐる発言からドル買いが進んだことで、大きくはないが利益を出した。ただ、明治NSは、ドルが上昇に転じるまでの間含み損を抱え、肝を冷やす展開。その後、早稲田YTは調整があるものと見て円安方向を予想、これが当たり利益を積み増した。
とりあえず「助かった」形に(明治)
10月11日(火)
(1)09:04 103.850 ショート
先週金曜日の非農業部門雇用者数の結果は15.6万人増(予想17.2万人)、失業率は5.0%(予想4.9%)であった。私の予想に反してどちらの指標も悪かったことは確かだが、先月の雇用統計の15.1万人増(予想18.0万人)よりも増加し、かつ前回は予想を下回った結果であっても、「雇用統計は3か月平均で判断するもの」との見方から、一時はドルが売られるものの、すぐに買い戻されていた。
それらのことを考えると、今回の雇用統計は一概に悪いとは言えず、許容範囲にあるのでは? と考えた。また、言い方はよくないが、米利上げという、世界中から注目されている金融政策が、たかが1.6万人の誤差で大きく変わるものとも思えない。
実際の相場はどう動いたのかというと、発表時103.7円台にあったのが、発表後102.8円台まで下落した。
しかし今週に入って、第2回米大統領候補者討論会でクリントン氏がトランプ氏を圧倒。また、ロシアのプーチン大統領が「ロシアは原油の増産凍結、もしくは減産の用意がある」と発言したことから、原油価格が上昇し、それが米国株を押し上げ、結果としてドル買いを進めた。
損益は+0.56円と小さいものだが、一時は200円近い含み損を抱えていたので、とりあえずは助かった形となった。
それ以降については、目立った経済指標の発表がなく、また最近の相場からは高値圏を推移しているので、エントリーしづらく、結局1取引しか出来なかった。(明治NS)
先週からの損益 +0.56円
現在 1287.96円
大きな材料なく判断難しいが(早稲田)
10月11日(火)
この日は朝から日経平均株価が大きく上昇していた。さらに、ロシアのプーチン大統領が石油輸出国機構(OPEC)の減産見送りに追随する見通しを示したことで原油高となった。このことからドル買い円売りが進むと予想した。実際に円安になったが、思ったほど上がらず、利益もそれほど出せなかった。また、為替のニュースを見ていると、この日の円安要因を米国大統領選の世論調査でクリントン氏がトランプ氏をリードしたことに求めていて、興味深かった。
1ドル103.95円で買い、1ドル104.07円で売った。
1413.52円が1425.63円になった。
10月12日(水)
この日は夕方までに103円台半ばまで円高が進んでいて、調整があるだろうと考えた。また、FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録公表も控えていたことから、円安方向に進むと予想した。この日は大きな材料がなく、判断するのが難しかった。結果的に円安となり、利益を出すことができた。(早稲田YT)
1ドル103.67円で買い、1ドル103.84円で売った。
1425.63円が1442.58円になった。
先週からの損益 +29.06円
現在 1442.58円