2016年9月に首都圏で発売された新築マンションの戸数は、前年同月比40.9%増の3424戸だったことが不動産経済研究所の調べでわかった。10月17日に発表された。増加は10か月ぶり。契約戸数は2466戸。月間の契約率は前年同月に比べて6.0ポイント上昇の72.0%で、好不調を判断する目安となる70%を4か月ぶりに上回った。
平均価格は高止まり続く
秋の商戦にあわせて発売された大型マンションの販売が寄与。東京都区部では10.0%増。神奈川県や埼玉県、千葉県でも大幅な伸びが目立った。10月の発売戸数は3000戸前後の見通し。
1戸あたりの平均価格は5578万円で、前年同月比3.4%の上昇。建設費用の上昇などによる高止まりが続いている。
また、同日発表された2016年度上半期(4~9月)の首都圏マンションの発売戸数は、前年同期比12.4%減の1万6737戸だった。この期間としては1992年(1万357戸)以来、24年ぶりの低水準。月間契約率の4~9月平均は68.4%で、2008年以来8年ぶりに70%を割り込んだ。