アルファベット言えない―26% せめて習ってから海外出ようよ

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たいていのことは何とかなるが

   まず、英語がほとんど喋れない状態で海外に来て、生活ができるか問題。実はこれ、結構生活できてしまいます。

   例えば、日本で日本語を全くしゃべらないで日常生活を送ることを想像してみてください。コンビニやスーパーで買い物をする、レストランで食事をするといった時にまともな会話をする必要はありません。海外でも、だいたい同じで、日常生活は言葉がなくても何とかなるものなのです。

   しかし、問題はトラブルが起こった時。停電した、水道管が破裂した、風邪を引いた、など生活にトラブルはつきものです。その時、業者に電話するなりメールするなり店に行くなりして、起こっている問題を伝え、対応してもらわなくてはなりません。

   そのような場合も、よほど緊急性のある時以外は、スマホを使えば何とかなります。Google翻訳を使って、日本語から英語(現地語)に翻訳したものをスタッフに見せれば、だいたいなんとかしてくれます。Google翻訳の翻訳内容は正確ではありませんが、病院に行って「Fever(熱)」という文字を見せられれば、スタッフの人は「ああ、熱があるんだな」と判断してくれますので。

   なので、あらかじめ「このような問題があったときにはここに連絡する」というリストがあれば、言葉ができなくても何とかなります。テクノロジーの進歩は素晴らしいです。

   このように生活はできるのですが、ワーキングホリデーの参加者は必ずしも生活だけをしに行っているわけではありません。現地で働きながら、現地でしかできないことを体験し、何かを学ぶために足を運んでいる人がほとんどだと思います。この「現地でしかできないことを体験し、学ぶ」という点において、日本語しかできないのは決定的なハンディキャップになります。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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