2001年から04年まで日本テレビ系で放送されていた「¥マネーの虎」。起業したいビジネス志願者の事業計画プレゼンを「マネーの虎」と呼ばれる事業家が徹底的に叩き、自腹を切って出資するかどうか決定を下すという番組で、時にプレゼンに対する激しい叱責、「虎」同士での怒鳴り合いが繰り広げられ、そのリアルな迫力で人気を博した。
「虎」として出演していた一人が、並行輸入車販売を手がけていた南原竜樹氏(56)。番組出演時、隆とした社業を誇り存在感を示していた氏が、番組終了後に100億円の負債を抱え一時どん底に陥っていたのをご存知だろうか。南原氏が当時を振り返り、再度這い上がった経緯を赤裸々に語った「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)が今、話題になっている。
できる己に酔いしれる日々
南原氏が出演したのは。2016年9月26日放送の同番組3時間スペシャルだ。
24歳でオートトレーディングルフトジャパンという会社を設立し、絶頂期は全国に20店舗の支店、年商100億円を売り上げるほどの成功を収めていたという南原氏。社員に対しては、
「働いてもらっているのではなく働かせてやっていると思っていた」」
「給料をあげて食わせてやっている」
「社員は私の思い通りに動く駒」
と、傲岸不遜な態度で接していたという。24時間365日働け!と叱咤する意味で、営業の社員を「24365部隊」と呼んでいたとか。
四六時中仕事しか頭にない自分を「ストイックな俺、カッコイイ」とうぬぼれ、「リーダーズ・ハイだった」と振り返った。
その行動例として、
「1人でしゃべる自分に酔いしれる」
「遊んでる社長をバカにする自分に酔いしれる」
「部下が帰りにくいオーラを出す自分に酔いしれる」
の3つを挙げた。
かなり強烈、こんな社長や上司の下では働けない...と絶句する懺悔エピソードだが、視聴者のツイッターでの実況を見てみると、
「『働いてもらってるのではなく、働かせてやっている』まさにうちの社長!!」
「上司が絶対にやってはいかないしくじり行動ワースト3が、全て昔の会社の上司がやってなさった件」
「この話をうちの上司は見てくれないかな。見るわけないか。社員大切にしてるって思ってるから。うちの会社にタイムカードが欲しい」
意外にも、こんな職場が今なお世の中にはびこっているようだ。