見下されることへの恐怖が底に
上から目線の発言をする相手を称える言葉を返すのです。
「どのような努力をすると、先輩のようになれるのでしょうか?」
「課長はいつから、これくらい仕事がテキパキとできるようになったのですか?」
このように問いかけると、関心はあなたではなく相手自身に向きます。おそらく、自分の自慢話を嬉しそうに語ることでしょう。ちなみに上から目線で話す感情の底には、
・自分に自信がない
・相手と比べることでしか自分を評価できない
・優越感に浸りたい
といった心理が隠れています。
さらに、見下されることへの恐怖があるといわれています。上から目線の人は、自分が見下されることを何よりも嫌います。自分の優位性を保つために相手を見下せるポイントを探り始めます。
ですから、気持ちよく相手を勝たせる「勝たせ上手」に徹し、自慢という名の不安を吐き出させてあげて、「これで不安が解消できればいいんじゃないの」くらいの寛容な気持ちを持てるとベスト。少なくとも、上から目線の相手に余計なストレスを背負わされるようなことはなくなります。(高城幸司)