三菱航空機と三菱重工業は、2016年10月3日、朝日新聞が10月1日付記事で、国産初のジェット旅客機「MRJ」の納入に延期の可能性があると報じたことについて、「現時点で納期変更を決定した事実はありません」とのコメントを発表した。
隠し事はない、と
両社は、MRJの開発過程で生じた課題などについては、「関係当局やお客様にも説明し、ご相談のうえ、適切な対応を進めております。開発スケジュールを含め、告知すべき重要な事項を決定した場合には、速やかに公表します」としている。
朝日新聞の1日付記事では、関係者の情報として「『技術的な問題で(納入が)遅れるリスクがある』と(顧客の航空会社などに)伝えた」とし、納入時期が、予定していた2018年半ばから遅れる可能性があると報じていた。さらに、三菱航空機が取材に対して「遅れる幅(時期)や詳しい原因を明らかにしていない」と書いていた。
MRJは9月末、当初の計画より1か月遅れで、北米へのフェリーフライトを完遂したばかり。