幸福ホルモンはこうやって出す 一流が実践、セロトニン10か条

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   「フナちゃん、また突発休みか? メールの返信もない? クビだあ!」

   とJR有楽町駅前で部長風情のビジネスマンが携帯電話に吠えています。

   フナちゃんのような欠勤、メール返信なしは、職場では業務の支障になり、多くの滞りを生みます。まして「ハイパーチェンジエイジ(超高速変化の時代)」では、組織と個人が変化にうまく適応しないと、致命的な後れをとってしまいます。

   その点「一流の人たち」は、ハイパーチェンジの激流にあっても、常に安定したパフォーマンスを出し続けています。その秘訣を探ってみましょう。

キラーストレスに打ち勝つ

朝日を浴びるとセロトニンの分泌が活発化
朝日を浴びるとセロトニンの分泌が活発化

   「キラーストレス」とは、生きていくうえで避けられないけれども放っておくと生体に重大かつ破壊的影響を及ぼすストレスを指します。そうしたストレスに対抗する働きをするのが「セロトニン」です。「幸福ホルモン」「天然の抗うつ剤」などとも呼ばれます。我々の「やる気」「元気」「根気」を引き起こす脳内神経伝達ホルモンです。集中力、記憶力もセロトニンがベースになっていると推察されます。

   私の周りにいる一流のビジネスパーソンは、実に元気。継続して能力を発揮しています。こうした人々の多くは「セロトニンがしっかり分泌されるようにセルフコントロール」しているのです。一流の人が実践している方法を10か条に分けて紹介します。「ヒント」としてご活用ください。

   (1)一流の人は「気づきと学びを繰り返し、らせん状に高める」

   一流の人は、ストレスに気づいたら、本を読んだり人に聞いたりして学びます。その学んだ内容をメモしておき、次にストレスに遭遇したら活用する......というように改善につなげていきます。最初からメンタルの状態がよかったわけではありません。学びと実践を繰り返して「らせん状」に自己の状態を高めているのです。

佐藤隆(さとう・たかし)
現在、「総合心理教育研究所」主宰。グロービス経営大学院教授。カナダストレス研究所研究員。臨床心理学や精神保健学などを専攻。これまでに、東海大学短期大学部の学科長などを務め、学術活動だけでなく、多数の企業の管理職向け研修にも携わる。著書に『ストレスと上手につき合う法』『職場のメンタルヘルス実践ガイド』など多数。
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