日本全国に1240店舗(2016年8月末時点)を展開するカレーチェーン「CoCo壱番屋」(ココイチ)がここ数年、「マンガ」を充実させている。利便性を向上させ来店客増につなげようというねらいで、2016年5月末時点で約740店舗に設置されている。同チェーンを運営する壱番屋の広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、「ランチとディナーの間の『アイドルタイム』の集客を目指す施策の1つ」と説明する。
ホットコーヒーの提供も
ココイチがマンガの導入を始めたのは2010年ごろ。広報担当者は、
「食後にゆっくりとした時間を過ごしていただける場を、お客様に提供できればという思いから始めました。マンガを導入した店舗では『ホットコーヒー』の提供も始めています」
という。置かれるマンガは、本部が作成したリストの中から、それぞれの店の管理者が選ぶ。リストには数百種類のタイトルが並び、いずれも「本部の人間が1度は読んだことがあるもの」(同担当者)という。
具体的にどんなマンガが置かれているのか。担当者は、『美味しんぼ』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『花より団子』などの例を挙げた上で、「食事の場で読んでも問題がないような、お客様に不快な思いをさせないものを選ぶようにしています」と説明した。