「来春公表」は見直しありの意 今度の就活日程、だれ優先?

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私が予想する最有力案は......

   さて、C案は、現行のスケジュールを2~3週間ずらしただけです。この案は今年、2018年卒採用についても結構、検討された模様です。なぜ、2月1日ではなく、10日か16日(あるいは15日)かといえば、大学によっては2月上旬まで後期試験があるためです。

   中途半端ではありますが、現行スケジュールの欠点である「業界・企業研究の時間不足」を2~3週間程度ですが改善できます(その程度の延長で解消できるか、という疑問もなくはないのですが、それはさておき)。A・B・D案のように、過去の就活時期変更を進めた関係者のメンツをつぶすこともありません。

   今のところ、このC案が最有力、と私は予想します。

   ただ、本来は学生にとって最良の方策を考えるのが筋というもの。それで言えばA案「12月説明会‐4月面接」が一番。

   優先されるのはメンツか、学生か、企業か。今後に注目です。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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