名経営者が執着し過ぎる
セブン&アイで、カリスマ経営者だった鈴木敏文氏に対するクーデターというべき事態が起きたが、あれも風通しが悪くなったことが原因だ。
どうも日本の名経営者と言われる人は、総じて会社に執着し過ぎる。自分がいないと会社はダメになると思いこんでいる。それはそれでいい面もあるのだが、いつまでもそういう姿勢だと、必ず会社は倦んでくる。風通しが悪くなり、問題が起き、トップは晩節を汚すことになる。
あなたに会社のトップを追い出すくらいの覚悟があればいいが、それがないなら、風通しが悪いなどということは考えるだけ無駄だ。ブツブツ不平不満の多い奴だと思われて、「風通しが悪いのは、お前のような無能な中間管理職がいるせいだ」と言われ、最果ての地に飛ばされてしまうだろう。
「成長が全てを癒す」という言葉があるだろう。風通しの良い会社にしようなんて余計なことを考えずに、ひたすら数字を上げることだけを考えればいい。
結果よければ全てよし。疲れたら風通しの良いテラス席でビールでも飲んだらいい。すっきりするよ。(江上剛)