映画館でポップコーン。これは世界中でおなじみの楽しみのようで、カナダもまた例外ではない。そのカナダのシネプレックス・エンターテインメント社が、同社の運営する映画館「CINEPLEX」に客を呼び込もうと、とんでもなく馬鹿馬鹿しいチャレンジキャンペーンを考えついた。その名も「#WeatherOrNot」。
成功か不成功か投票募る
2016年8月24日から9月2日にかけて行われたそのチャレンジとは、ポップコーンの袋をかたどった高さ約6メートルの巨大な木箱を屋外に設置し、「雷」を受けとめ、その電気の力でトウモロコシをポップコーンに弾けさせようというものだ。期間中に首尾よく雷が落ちてポップコーンづくりに成功するかどうか投票を募り、先着50万人にCINEPLEXで使えるポップコーンの無料クーポンが進呈されるという。
特設ページでは、このウイットに富んだポップコーンチャレンジの舞台裏を動画で紹介している。カナダの「ポップコーンエキスパート」たちが、大真面目にプロトタイプの設計図を作り、小さなスケールで実験している場面がなんともほほ笑ましく、大人の遊び心が感じられる。
木箱が設置されたのは、カナダの「雷銀座」として知られるオンタリオ州ウィンザー。設置されている木箱のライブ映像も昼夜、特設ページで中継された。
ネット配信を通じ大画面テレビやタブレット端末で最新映画が手軽に観られるこの時代、遠のく客足を取り戻そうと知恵を絞ったこのキャンペーン、さて、結果やいかに――。(執筆:中井千尋 編集:岡徳之)