「バトンパスで快挙」に我が意 営業もエース頼みじゃ勝てない

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営業でも「バトンパス」重視

   その目的は、推進と事務の明確な分業による協力体制の強化、担当者の営業活動とリンクしたリーダーの逐次情報共有とフォロー、担当者同士の情報交換による成功体験共有とそこからの営業スタイル確立......等々を実現することにあります。協力体制の確立により個々の持つスキルの和を上回る力を発揮させる、それがリオ五輪のリレーチームとも共通する「スタープレーヤーに頼らない営業チーム強化」のあり方なのです。

   言うなれば、チーム内コミュニケーションこそ、バトンパスそのものなのです。私はR社でもC社でも、コーチ役であるリーダーが基軸となる、相互コミュニケーションに支えられた協力体制を確立していくことで、「エース不在でも強い営業チーム構築」を実現してきました。

   営業に限らず、組織内のチーム強化を考える時に、ついつい走りがちになる路線が「軸となるエース養成」や「現下のエースの更なる飛躍期待」なのですが、チーム力向上の点でそれは決して得策ではないという事例を私はたびたび目の当たりにしてきました。

   皆様の職場で似たような問題にぶつかった折には、今回の五輪陸上リレー日本チームの活躍を思い出していただき、目先を変えて、まずはコミュニケーション強化による協力態勢確立に注力してみてはいかがかと思います。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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