「現状に甘んじている」
頑張っている、頑張ろうと自らを鼓舞している50代にとっては「何を!」と反発したくなるような立論だろう。だが、特集記事を読み進むと、自分たちに向けられた視線がけして温かくないことに気づかされるのではないか。
「50代は親しか知らないが、あのような人間にはなりたくないと思う」(24歳男性)
「現状に甘んじている。新しいものにチャレンジする意欲が低い」(63歳男性)
それでは「ゆでガエル」と疎まれないためにはどうすべきなのか。
コラムサイト「シェアーズカフェ・オンライン」で、経営者の玉木潤一郎氏(1964年生まれ)は、「50歳を超えれば、高度な専門性を有する者でもない限り、役職を外れれば仕事のほとんどは、下の世代に取って代わられるだろう」と認めた上で、それでもまだまだできることはあるぞ、と同輩に向け以下のようなメッセージを発信する。
「年齢に応じた価値のある業務、たとえば顧客クレームの最終解決に立ち会ったり、会社の側にたって労務問題を解決する汚れ役を担ったりすることができる」
「会社のカルチャーと、会社の資産であるヒトモノカネを理解した上で、デジタルにも明るい50代は、実は新規事業の運営構築にはもっとも適している」
ただし、条件がつく。
「感覚的には、ゆとり世代を見習うべき」「景気が上向きになる事を期待したり、会社が成長するのに従って自分も引っ張り上げられると考えてきた、これまでの感覚を捨てて掛からなければならない」
もうひと踏ん張りしてみますか?(MM)