新人もてっとり早く貢献できる
記事に対するツイッターの反応を見ても、
「意味の有無やないで?みんなやりたくないから新人にやらすんやで?」
「意味ない。仕事は修業ではない」
と、雑用に意味を見いだせないと感じる人が少なくないようだ。
することに意味はないが、誰かがやらなければならないから新人や若手に押し付けられているのが雑用なのだろうか?
ウェブ制作会社「ベイジ」代表の枌谷力氏がブログに、「なぜ新人が雑用をしなければならないのか?」という一文を公開している(2015年6月3日)。
以前は、上下へだてなく雑用をするほうがいいと考えていた氏は、自分が組織を作る立場になって、
「仕事ができる人はその得意領域にできるだけフォーカスし、そこに時間を集中して使ってもらった方がいい」
と考えを改めたという。誰でもできる雑用、すなわち「重要度は低いが誰かがやらなければならない軽微な業務」は、
「専門知識を持った優秀な人ではなく、パフォーマンスがより低い人にやってもらった方がチームとしては助かる」
「経験もスキルも足りない新人が一番てっとり早く貢献できるのが、この分野ではないか」
と職場の本音を代弁し、「それは合理的な組織がとる合理的な選択」と見る。
ただし、雑用も、する人の心のもちようで、いい仕事へのステップになりうるという。
「雑用が丁寧だと、この人は仕事も丁寧なのかな、何かやらせてみようかな、という気持ちになったりするものです。雑用一つでも自分をアピールできるチャンスだったりします」
たかが雑用、されど雑用といったところか。(MM)