「優雅」にあおいで
せっかく扇子を使うのですから、「優雅」にあおいで印象をアップさせましょう。
まず、女性の場合は親指と人差し指で要を持ち、残りの指はまっすぐ揃えて扇子に添えます。男性の場合は要全体を手で握ります。そうして、向こう側から自分のほうへ向かってあおぎます。向こう側に戻すときは軽く動かし、自分のほうへ引き寄せるときにはやや強く動かすようにすると、優雅に見えます。往復とも強くあおぐと「パタパタ」な印象になってしまいます。
風を送る位置は顎下から胸上あたりです。これなら周囲の方に風があたらず、迷惑になりません。特に香料付きの扇子を用いる場合は、スメハラ(臭いハラストメント)と受け取られかねませんから、あおぎ方に注意が必要です。
まだまだ続く残暑、和を感じさせる扇子で快適にお過ごしくださいませ。(篠原あかね)