2016年4月にスタートした電力小売りの全面自由化で、大手電力から新電力などに契約を切り替えた件数は、7月31日時点で累計147万3000件だった。総契約数(6260万件)の2.4%に当たる。経済産業省の認可法人、電力広域的運営推進機関が8月10日に発表した。
首都圏と関西で全体の8割
地域別でみてみると、東京電力パワーグリッドの管内が最も多く、87万200件。関西電力管内の29万9200件がこれに続き、両管内だけで全体の約8割を占めた。大都市では新規参入が活発で、競争も起こりやすいことが要因とみられる。
一方、新電力の参入が少ない地方では切り替え件数も数千件にとどまっており、中国電力では7300件、四国電力では4600件だ。沖縄電力管内はゼロの状態が続いている。
同機関によると3月までの事前申し込みは約51万件だったが、以降、伸びは月を追うごとに勢いを失っている。4月の申請は約31万件、5月は約22万件、6月は約23万件、7月は約21万件だった。