相手企業を念頭に周到な身支度を それも大切な気配りの一つ

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   先日、私が担当している企業が本社を移転しました。お祝いの花が広い受付ロビーを埋め尽くし、とても華やかなその光景は、この企業が信頼され、多くの取引先に愛されている証拠でもありました。

   花は胡蝶蘭。お祝いの定番です。数え切れないほどの胡蝶蘭の中でも、ひときわ目を引いたのは、その企業のブランドカラー(基調色)を取り入れた胡蝶蘭でした。

ブランドカラーを取り入れて

   私は、これは秘書時代に教わったことですが、取引先に胡蝶蘭などのお祝いの花を贈る際には、その企業のブランドカラーを必ず入れてもらうよう、お花屋さんへお願いします。リボンでも、ラッピングでもいいのです。これだけで印象がグッとよくなります。

企業のカラーを意識して
企業のカラーを意識して

   これに習って、初めてその企業を訪問するときやビジネス上の大事な場面では、私は相手の会社のブランドカラーを意図的に取り入れた服装で行きます。

   例えば、その企業のロゴがブルーと白だったら、白のジャケットにブルーのシャツ。あるいは紺のスーツに白の鞄。またはブルー系のアクセサリーをつけるといった具合に、必ず何らかの組み合わせをして、さりげなくアピールするのです。

   もちろん、相手の方がこちらの意図をさっと見抜いて、「当社のブランドカラーですね」と反応してくれることは少ないですが、その方にとっては見慣れた色なのでス~ッと受け入れてもらえるのです。

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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