クーラー禁止で職場暑すぎ! 健康を害したら会社の責任?

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労災がおりる可能性も

   体調を崩したら労災はおりるのでしょうか。

   労災保険給付を受けるためには、まず、労災認定される必要があります。労災認定は、仕事や職場環境が原因でけがをしたり、病気になったと認められる場合にされます。仕事中に、暑すぎる職場環境が原因で、熱中症などの病気になったと認められれば、労災認定され、労災保険が給付される可能性は高いですね。

   しばらく暑い日が続くと思いますが、体調に気を付けて、仕事に励んでください。熱中症は、最悪の場合命にかかわることもあります。こまめに水分補給したり、涼しい場所に移動したりといった対策をとるようにし、くれぐれも無理をしないようにしてくださいね。

ポイント2点

●労働契約法(5条)で、「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。」とされており、使用者は、労働者が健康を崩さないように必要なことをする義務を負う
●暑すぎる職場環境が原因で、熱中症などの病気になったと認められれば、労災認定され、労災保険が給付される可能性は高い

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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弁護士法人アディーレ法律事務所 篠田恵里香


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