日本人は有給休暇(有休)を取らない、とよく言われる。事実、旅行サイトのエクスペディアが実施した「有給休暇国際比較調査」(2015年12月14日結果公表)では、26か国中、日本は韓国に次いで有給消化率ワースト2位(60%)だった。
しかも、せっかく取った休みの日にも、仕事のことが頭から離れないという人も多いようだ。生真面目すぎるぞ、日本人!
早くもソワソワ
Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」に、「有休を楽しめない性格をなんとかしたい」という相談が寄せられている(2016年7月19日)。
3連休で妻と旅行していたという投稿者。疲れを取るためにと、連休明けのこの日も有休を取っていたが、「仕事のことが気になり早くもソワソワしています。仕事メールチェックしまくりです」。
「この性格を治したい」
と、真剣に悩んでいるようだ。
この問いに対しては、
「休むための体制を整えていればメールなんて長時間見なくても問題ないです。急ぎなら電話が来ますので」
など「気にすんなよ」という声援や、
「携帯含めた通信機器を持たずに出かけてください」
「休みなのだから、呑みましょう!」
といった具体的な提案が寄せられている。
一方で、
「私も、メールぐらいチェックしますよ。幾ら休みでもやります」
「身体を休めるための、特に予定のない有給って、そんなものだと思いますよ。サラリーマンだったら普通だと思います。私も、旅先でもメールチェックします」
と、投稿者同様、休みでも何らかの仕事はする、それが普通だ、という書き込みも見られた。
ぶっちぎりでトップ
冒頭で紹介したエクスペディアの調査では、「休暇を取ったとしても旅行中に仕事のことが頭から離れない」と回答した日本人は13%で、韓国の11%を抑え世界トップとなった。
「有給取得に罪悪感を感じる人」も、米国、インド、韓国(10%)を引き離し、日本がぶっちぎりでトップとなっている(18%)。後ろめたいと思う理由は、「人手不足だから」が1位だった(調査は2015年10月6日~22日、18歳以上の男女計9273人を対象にインターネットで実施)。
日本人の低い有休取得率の背景には、仕事していたほうが気が楽、という思いがあるのかも。(MM)