底辺の子どもの格差大きい国
ユニセフ調査でも日本の子育て世帯の所得格差が広がっていることが裏づけられている(「子どもたちのための公平性 先進諸国における子どもたちの幸福度の格差に関する順位表」=2016年4月13日発表)。その冒頭に付された解説「日本の子どもの格差の状況」によると、「所得階層の下位 10%目の子どもの世帯所得は、 中位の子どもの世帯所得の 4 割に満たない」状況にあり、「この差の大きさは、先進諸国 41 カ国の中では下から(大きい方から数えて)8 番目であり、日本は底辺の子どもの格差が大きい国の一つとなっています」という。
日本では女性の54.1%が出産を機に仕事を辞めるという現実もある(厚労省「21世紀出生児縦断調査〈平成22年出生児〉」)。男性の育休取得率の低さ、待機児童問題、保育園の建設反対問題などを含め、日本の子育て世帯を取り巻く環境は厳しいようだ。(KM)