インターン、文春、不便さ......
自分にはちょっとハードルが高いかな、と思うレベルのインターン選考に参加する――これは特に準難関・中堅大学の学生にお勧めです。東大早慶の学生がゴロゴロいそうな大手企業のインターン選考、あるいはビジネスコンテストなど、なんでも構いません。
行けば行ったで「負けている」と感じることが多いはず。目的は「負けている」と感じることにありますから気落ちする必要はありません。どのみち、就活本番に入れば、「負けている」と感じる場面に遭遇することがあります。言うなれば「学歴じゃんけん」のようなもの。
ですが、これも慣れてくれば、難関大だからみんなすごい、というほどでもないことに気付いてきます。負けていると思うなら思うで、いい部分を真似すればいいだけですし。
次。甘利大臣口利き疑惑、イクメン議員不倫、ショーンK学歴詐称、ベッキー・川谷不倫などなど、昨年から絶好調の「週刊文春」。ついには「文春砲」と呼ばれるようになりました。ターゲットの読者層は40代から60代であり、学生が主たる読者ではありません。その学生があえて週刊文春を読むというのはどうでしょうか。
就活に関連した特集をよく掲載しているわけではありません。読む目的は何か、といえば、学生にとって違う世代、上の世代が何を考えているのかを知るためです。これは、新聞でも、ビジネス誌(「週刊東洋経済」など)でもいいですし、このJ-CASTニュースでも構いません。ただ、総合週刊誌である週刊文春を読む学生はそうそういません。夏休み中に手に取ってみるのもいいのではないでしょうか。
もう一つ。普段は電車で通学する大学まで自転車で行く(往復半日程度で済むなら)、東京から大阪まで「普通」で行く(青春18きっぷを使えば安上がり)、携帯電話を1日封印する、夜に電気を付けない......なんでもいいのですが、あえて不便を経験するのも、夏休みならでは。日常と違うことをやってみると、違う視点から物を考えることができて面白いはずです。
もちろん、3年生の夏休みに、私の本を手に取っていただくのもいいかも、と最後はCMで本稿の締めとさせていただきます。(石渡嶺司)