繰り返さないためには
すぐに報告というのは、社内に限らず、取引先に対してもそうあるべきだ。「エピソード」には、
「連絡ミスで取引先にお詫びの連絡をしたときに『いつも完璧に対応していただいているので、○○さんでもそんなミスするんだと思ったら、なんか親しみがわきました』と言われ、かえって取引先の担当者との距離が縮まった」
という例も紹介されている。
失敗にめげず、立ち直り、前向きになるのも大切なこと。ネットを見渡してみると、
「仕事で呪われてるんじゃないかというくらい失敗が続いて落ち込んでいたら、同期がご飯に誘ってくれて、たくさん話を聞いてくれた。明日からまた仕事がんばる」
「IT業界では男性社員と比較的互角に競争できる。仕事でも小さい失敗を重ねて、そこからのリカバリで評価を上げていく」
「恋愛でも仕事でも学校でも失敗する。怒られたら自分を否定されたと思うのも当然なんだけど、それが更なる失敗を生む。失敗は誰でもするから次から気をつければよし」
など、転んでも立ち上がり、自らを鼓舞する声が聞こえてくる。
ただし、いくら精神的に立ち直ったといっても、ミスを繰り返すようではもちろんいけない。「エンウィメンズワーク」による調査の「仕事でミスをしないためにしていることは何ですか」の問いに対しては、「見直し&確認をしっかり行う」(77%)が第1位で、「何でもメモをする」(57%)、「過去のミスから学ぶ」(54%)と続いている。
人は完璧ではないし、ミスは起きる。しかし一度のミスが命取りになることもあれば、大きく成長する機会になることもある。最後に先人の言葉を一つ。(KM)
「私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎないということも言っておきたい。99%は失敗の連続であった。そして、その実を結んだ1%の成功が現在の私である=本田宗一郎」