空き時間に重宝「就活カフェ」 様々な意見に触れて損はない

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参考意見と受け止めて

   とくに地方大学の学生を受け入れる「地方のミカタ就活カフェ」など、特色を打ち出す就活カフェもあります。大半は大都市圏、地方、関係なく、学生の利用を認めています。他学の就活生と交流するいい機会を提供するのは間違いありません。

   たいていの就活カフェでは、社会人ないし学生の担当者が初めて利用する学生をフォローします。ただし、常連の学生ばかり出入りして、「一見(いちげん)」の学生は入りにくい、というところも。現在では数も多いことですし、場所やオープン時間なども含めて選んで行くといいでしょう。

   就活カフェには。学生のほかに運営管理者(兼カウンセラー)、スポンサー企業の採用担当者、就活カフェ利用のOB、OGなどが出入りしています。大半の就活カフェでは、利用者が採用担当者やOB、OGなどとも就活相談ができるようにしています。

   そうした相談を利用する学生は、大きく二つに分かれます。

   一つは、カウンセラーや社会人と話をしても、それを参考意見と受け止めるタイプです。こういう学生は就活もうまくいきやすい。色々な意見を参考として聞いたうえで、最後に自分で決めていくので、判断能力もさらに伸びていきます。

   他方、カウンセラーや社会人と話をすると、そのまま自分の判断を放棄し、依存してしまうタイプもいます。それでは自分の考えがしっかり確立できず、就活で損をしやすくなってしまいます。きつい話を少しでもされるとふてくされてしまう学生も危険です。

   いろいろな立場の人から意見を聞けるのが、就活カフェのいいところです。単に居場所を作る、という目的でもいいのですが、せっかくの機会ですから、尻込みせず、社会人の様々な意見に触れてみましょう。

   これから、3年生はインターンシップ、4年生は夏・秋採用が本格化していきます。その際、多様な意見を知るという意味でも就活カフェの利用をお勧めします(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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