「持ってあげる」の配慮は無用 力仕事の均等望む女子に活路は

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   「男女平等」「女性の社会進出」が理念として当然視される現代。もちろん、職場によっては理想にほど遠い現実もあるだろうし、女性が「か弱き者」とされ、過度に「大事にされる」ようなケースも少なくないだろう。とくに、危険が伴ったり、体力・筋力が勝負の仕事は、男の出番となるのもやむを得ないと感じる人がいまだ多いように思えるが、実は、そうした配慮さえ「要らぬこと」と苦々しく感じている女性も世の中にはちゃんといるのだ。

女扱いされたくない

非力な女性ばかりじゃないのに
非力な女性ばかりじゃないのに

   Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」に、「仕事場で女扱いされるのがたまらなく嫌だ」という叫びが寄せられている(2016年6月26日)。

   投稿者にとって「たかが10kgの荷物」なのに、男性から「重いから持ってあげる」などと気を遣われるのが「余計なお世話」。

「私は合計16kgの筋トレでしっかり鍛えてるから腕力も普通の男性と変わらないし、女みたいな軽作業よりドカタみたいな力仕事をしたい」

と言ってのけ、「30kgくらいまでなら持てる」と筋力に自信を示す。しかし、はた目に容貌が「華奢」に映るらしく、どうしても周囲が女性扱いしてしまう。

「仕事場において『男と同じ仕事をしたい!女扱いされたくない。』こんな主張は通らないものなんですかね」

と、助言を求めている。

個性を生かして

   これに対し、「女性への労りがある職場でうらやましい」という声がいくつか寄せられる一方、

「仕事場によっては男扱いしてくれるところはあるよ。放送業界だとAD、ガテン系はもちろん、出版業界もほぼ徹夜で会社に泊まってるよ」
「免許を取得してダンプに乗るのもいいし、工事現場や工場でクレーンやパワーショベルを操作し運転するのもいいでしょ...。実際に女性で10tダンプに乗ってる人も珍しくないし、工事現場でユンボを動かしている女性や、鳶や鉄筋工の職人として働いている女性もいます」
「宅配便とかトラック運転手、生協の宅配、庭師やとび職、大工さん、ビル建設現場の仕事とか、ガテン系の仕事たくさんあります。自分の個性を生かせる仕事をしてみてください」

と、体力を生かした転職を勧める書き込みが次々に。

   これらの提案に喜んだ投稿者、

「トラックの運転?カッコイイ!私は大型特殊(クレーン、パワーショベル等)を運転する男にも憧れています。女性でトラック(ダンプ)はカッコイイ!羨ましい」

と、新たな挑戦について前向きになった模様だ。

   回答の中には、

「『え? 10kgでしょ、重いですか? 全然重くないですよ(にっこり)。筋トレ趣味なんですよ、たぶん私、○○さんより力あります。今後、任せてくれてオッケーです、むしろ力仕事任せてください(にっこり)』で、持ち上げて見せるとか」

と、「可愛い笑顔」という女性の武器をあえて使ってみたら、という提案も。

   投稿者と同様「女扱いなんてまっぴら」と思いつつ、転職は難しい、社内で男性に気を遣われなければ十分、という女性には、試してみる価値があるかもしれない。(MM)

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