当コラムで雨傘の話をしたら(2016年6月15日「鬱陶しい時季こそ傘にこだわろう そのポイントをおさらいして」)、読者の方からこんなコメントをいただきました。
「もっと男性の日傘をメジャーにしたいです!」
確かに、女性の日傘は当たり前ですが、男性の日傘はまだまだ少数。私も街中で日傘をさす男性はあまり見かけません。
長傘か、折りたたみか
調べてみたら、2011年に環境省が「男性も日傘の使用を」と推奨していました。熱中症、紫外線対策は男女共通。男性だけが日傘を持つことに気恥ずかしさを感じるのは、確かにおかしいですよね。
男性が気軽にさせるような日傘とは、どのようなものなのでしょうか。
女性の場合は、長傘と折りたたみを使いわけることが多いと思います。長傘はエレガントな雰囲気が素敵だし、折りたたみは持ち運びに便利。まぁ、実用性重視の私は折りたたみ派ですが。パソコンや資料など大きな鞄を持ち歩くことが多いビジネスマンにとっても、やはり折りたたみが便利でしょう。それも晴雨兼用なら突然の雨にも対応できます。
さて日傘選びのコツですが、一つ目は、日焼けしたくないとおっしゃるなら紫外線カット率を、たんに日除けが目的なら遮光率をチェックすること。紫外線をカットできても、生地が透けていると遮光率が低い場合もあります(なんかカーテン選びみたいですね)。
下からの暑さにも注意を
二つ目は、生地の色。日傘というと「黒」というイメージがありますし、実際男性が手に取りやすい色だと思います。しかし、それでは雨傘と見た目が変わらず、「日傘」という印象が薄くなります。
思い切って薄い色やシルバーなど雨傘と違う色を選んでみてはいかがでしょう。無地やチェック柄はビジネススーツによく合いますが、たとえ遊び心のある派手な柄のものでも、折りたたみであれば、客先に着いたとたん鞄の中へポンとしまえばわかりません。
また、日傘というと、太陽から直接届く光や暑さを気にして色を決めてしまいがちですが、実は地面からの照り返しで日焼けをすることも多く、下からの暑さにも要注意。照り返し対策に向いた裏地もあるそうですので、購入の際はチェックしてみるのもよさそうですね。
最後に一言。日傘をさすときは姿勢よく堂々とさしましょう。
「目立つかな?」「変かな?」と不安げにかざすと逆に目立ってしまいます。「日傘を格好よく使う自分!」をイメージして、颯爽と歩いてください。
暑さがますます厳しくなるこれからの時期、熱中症にはくれぐれもご注意を。(篠原あかね)