夏の暑さが本格化し、家庭用エアコンの売れ行きが好調だ。ダイキン工業(大阪市)によれば、2016年7月第1週の国内向けルームエアコン生産台数は前年同期に比べ1.5倍だった。同社の広報担当者は7月11日、J-CASTニュースの取材に「家電量販店の在庫がどんどんはけていく状況で、休日返上でフル生産の態勢に入ります」と話した。
在庫のあるものから売れる
増産を決めた理由については、「やはり猛暑。去年は冷夏だったので、なおさら勢いが際立ちます」という。同社によれば、気温の上昇に伴い家電量販店のルームエアコン販売台数全体も、15年の2倍に迫る勢いだという。
同社は、国内向けのすべてを製造する滋賀工場(滋賀県草津市)の操業を7月16日から18日までの3連休も続け、増産に対応する。16年度の国内向けの製造台数については、15年度の95万台を2万~3万台上回る見込み。
通常最も売れ行きがいいのは最上位モデルの「うるさら7」やミドルゾーンのモデルだが、「本当に暑くなってくると(家電量販店の)在庫にあるものから売れていくので、現在もそうであるかどうかは分からない」(同担当者)という。