中華料理の合わせ調味料としておなじみの、味の素「Cook Do(クックドゥ)」シリーズ。麻婆豆腐に麻婆茄子、八宝菜、回鍋肉(ホイコーロー)など、本格的な中華料理を身近な材料で手軽に作ることができ、料理初心者から忙しい主婦、働くママまで幅広い支持を得ている。
そんなクックドゥに向かって「自分で作るよりも大して手間は省けない」とけんかを売るようなツイートが現れ、そこから論争がぼっ発した。
3分も短縮できない
事の始まりは、あるツイッターユーザーらが呈したクックドゥについての懐疑論だった。
「クックドゥの味が好きじゃないし、言うほど手間が省けないし、言うほど安くない」
「クックドゥで短縮できるのは、毎回の調理の時間や手間ではなく、『自分で味付けする自信』なんだよな。コストも高くつく。クックドゥを時間やコストで正当化するのは無理がある」
クックドゥ公式サイトの「四川式麻婆豆腐用」紹介ページを見てみると、用意する材料は豆腐に長ねぎ、豚ひき肉だけ。まずひき肉を炒め、そこに調味料をあわせ、さらに豆腐を入れてしばらく煮込み、長ねぎを入れれば15分で出来上がり、というものなのだが、上記の投稿をしたユーザーは、イチから作った時とクックドゥとの差は、「豆板醤と甜麺醤と片栗粉が最初から混ざってる」ぶんだけ、とし、調理時間は「3分も短縮できない」と主張している。
女性から支持が続々と
最初のうち議論は仲間内に留まっていたようだが、徐々に拡散されていき、フォロワー以外の目にも留まるように。賛否飛び交い、「クックドゥ論争」として盛り上がっている。
反論を投稿しているユーザーで目立つのは女性だ。
「アタシよく使ってます。時短料理の救世主&味付け失敗なし!」
「自分で調味料を配合するより味が決まってるから失敗がない。働く主婦の味方だよ?!」
「まー、『クックドゥ使うなんて!!』って言う人は全部一から作るのが好きなんだろうし、出来るんだろうから...人は人、自分は自分...と割りきって使ってますわよ私 ワーママなんで時間短縮で夕飯作らないと間に合わないもの」
「クックドゥを使うことは手抜きではない。時短料理で、美味しいものが作れる調味料である」
仕事や育児に加え家事もこなす忙しい女性にとっては、買い物や調理、レシピを考える時間など、様々な手間が省けるクックドゥは強い味方になっているようだ。
クックドゥに対するネガティブな評価から始まった今回の論争だが、意外にも、
「論争を見て生まれて初めてクックドゥ買いました。麻婆豆腐のやつ」
「論争を読んで思ったことは、今夜はクックドゥの豚バラなす炒めにしようということです」
「論争で話題の回鍋肉買ってきたよ!クックドゥは海老チリ以外で初めてだ!!」
など、論争に刺激され「クックドゥ欲」をかき立てられたという人も目立つ。
メーカーにしてみれば「おいしい」といったところか。(MM)