二度会ったご縁をメンテナンス あなたの評判を上げるためにも(高城幸司)

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   このたび『やってはいけない! 職場の作法 コミュニケーション・マナーから考える』(ちくま新書)を出版しました。雑談力、ツールの使い分け、会議の掟、お詫びの鉄則など、社内に溶け込み、存在感を示していくためのコミュニケーションの基本を学べる1冊ですが、とくに、仕事上のコミュニケーションとして大切な、「疎遠になりがち」な人に対する「メンテナンス」について、その目的意識と方法を紹介してみました。

「どんな人?」と聞かれたときに

『やってはいけない! 職場の作法 コミュニケーション・マナーから考える』(ちくま新書)
『やってはいけない! 職場の作法 コミュニケーション・マナーから考える』(ちくま新書)

   メンテナンスとは、誰かとつながった状態を保つために「最近はどうしている?」と様子を伺うようなことなどを指します。そうしたコミュニケーションにどのような意味があるのでしょうか? メンテナンスは、レピュテーション(評判)に対する効果的な対策になるから重要なのです。

   仕事をしていると、何らかのきっかけで誰かが「○○さんってどんな人?」「あの人ってどういうことができるの?」と、その人に対するレピュテーションを周りの人に取りに来ることがあります。そんな時、その人が日頃から周囲に対してきちんとメンテナンスをしていると、「すごく気が利く人だよ」「周りのことをいつも考えてくれるね」などと、ポジティブなことを言ってくれる可能性が高くなります。結果として、自分の知らないところでレピュテーションが上がっていき、それが仕事という報酬になって返ってくるケースが出てきます。

   ただ、メンテナンスをする以上、継続することが重要。数か月に一度くらいのペースで会っておくのが本来は理想です。少なくとも、忙しいからと疎遠になりがちな人に対して戦略的にメールを1本送っておく。あるいは電話で会話をしてみること。これをメンテナンスと定義してみました。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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