失敗は学生のうちに
まずは、どんな仕事をするのがよいのか、「仕事内容」についてだ。
世の中に存在する仕事には、「人とのコミュニケーションが必要な仕事」と「人とのコミュニケーションが必要でない仕事」の2種類がある。一般的なアルバイトでいえば、前者は、飲食店のホールスタッフやコンビニのレジ係などの接客や販売などで、客と直接やりとりをする。後者は、倉庫内でのピッキング(品出し)作業や、会場設営、引越作業など、客と直接コミュニケーションを取る機会がないか、あったとしてもごくわずかなタイプの仕事である。
どちらが良い悪いではないし、人によって向き不向きもある。が、社会に出たときにどちらの経験がより役に立つか、となると、「圧倒的に前者のほうだ!」と断言できる。
確かに後者は気楽だ。うるさい客からクレームを受けることもなければ、マナーについてとやかく言われることもない。さほどプレッシャーもなく、余裕をもって取り組めるだろう。
前者はその逆で、言葉遣いやマナーに配慮が求められるし、客に失礼があると、バイトも社員も関係なくクレーム事案になってしまう。コミュニケーション力に自信のない人にはつらい環境かもしれない。
しかし、社会人になって初めてヘマを叱られるより、学生バイトのうちに失敗をしてそこからいろいろ学んでおいたほうがいい、という考え方もできる。最初からコミュニケーションに自信のある人などいない。場数を踏む中で、小さな成功体験を積み重ねていくうちに、自信が生まれるのだ。