「夫は家」妻が大黒柱でも外聞悪い? カミングアウト勧める声なく

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   企業が女性を積極的に管理職に登用するよう政府が促していることもあってか、「専業主夫」が増加しつつある。社会で活躍したいと望む女性にとっては喜ばしい事態......かと思いきや、「専業主夫にあまりいい印象はない」女性が「いい印象がある」をわずかに上回るという調査結果もあり(ぐるなびウエディング、2013年10月22日公表)、いまだ男女の役割の固定化がほころんだとは言いがたい。

   一家の大黒柱として働いているというある女性は、周囲からの「ご主人は?」という無邪気な質問に答えあぐね、こんな悩み相談をネットに持ち込んだ。

転勤の辞令が引き金で

   Q&Aサイト「発言小町」に、「40代、既婚、子供なしの会社員女性」からの投稿が寄せられている(16年6月10日)。

あまり人に知られたくない
あまり人に知られたくない

   転勤の辞令が出て、それを周りに伝えると「ご主人はどうするの?」と必ず聞かれ、答えに窮するこの女性。

「実は連れていきます。なぜなら彼は無職だから」

   しかし、事実を明かすと夫が無職であることが知られてしまう。「彼が無職であることはあまり知られたくない」という本音がありつつ、嘘もつきたくないと心が揺れているようす。

   「このような質問にはどのように対応するのがいいでしょうか」と、意見を求めている。

   回答者からは、

「その場をやりすごすなら『自宅でフリーランスとして仕事してる』とかですかね?そういう働き方をしている方もそれなりにいらっしゃいますので」
「『どこででもできる仕事だから』『家で仕事してるから』『自営だから』いっしょに引越しても問題ない、ってことでいいんじゃないでしょうか?実際、現状だと家にいるのが仕事なわけだし」
「『在宅』で。嘘も言ってないし。在宅って、在宅仕事のことだって勝手に思うのは向こう」

といった、当たらずも遠からず的な返答のアイデアがいくつも寄せられた。 ただし、「別に無職って知られてもいいじゃん」というようなカミングアウトを勧める意見は見当たらない。

「男女逆ならそんなにめんどくさくないのにね」

と、身もふたもない感想を漏らす人もいて、やはり「夫が外で働いていないのは世間体が悪い」と感じる人が多数を占めるらしい。

   結局、投稿者は、「今はフリーだから」「在宅でできる仕事だから」と答えることにしたと報告している。(MM)

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