ソフトバンクグループの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の企業への導入が広がっている。ホテル「ハイアット リージェンシー 東京」や雑貨店「ロフト」などで「接客要員」に登用され、利用者や顧客への情報の周知などに力を発揮し、効果をあげたという。
ペッパーの活躍ぶりに「接客の仕事が奪われてしまうかも」と恐れをなす人も。一方で、ある調査結果からは、ロボットによる接客にまだまだ多くの人が違和感を拭いきれていないという現状も明らかになった。
バイト1人雇うより安い
産経ニュースの連載「AI新時代」に、「AIが人間の仕事を奪う時代がすぐそこまで来ている」という記事が掲載された(2016年6月12日)。
ネスレ日本がペッパーを家電量販店などで接客に当たらせ、導入店舗の売り上げが15%伸びたという事例を紹介。
さらに、法人向けリースの場合、ペッパー1台の導入により、アルバイトを1人雇うよりも月に20万円近いコスト削減ができるとの試算を示し、
「顧客情報を蓄えたビッグデータを基に、ペッパーが個人の嗜好(しこう)に応じたきめ細かな対応が可能になれば、接客業における人の優位性も失われかねない」 と、うすら怖ろしい未来予想図を描いている。