三井住友銀行は2016年6月15日、秋田県内で農業ビジネスに参入すると発表した。農地を所有して農産物を生産する農地所有適格法人(旧農業生産法人)を、農業法人「大潟村あきたこまち生産者協会」や秋田銀行などと共同で7月末に設立する。農地所有適格法人に銀行が出資するのは初めて。市場拡大が見込める農業分野への融資を伸ばす狙いがあるとみられる。
大規模化を進め
新たに設立する農業法人は、人手不足の農家から農作業を請け負い、来春からは農地を借りてコメの生産を始める。今後、生産をやめる農家から農地を買い取るなどして大規模化を進め、10年後には秋田県内での生産面積を1000ヘクタールまで拡大する計画。