経済の低成長、人口減少、貧富の拡大など先の見通せない時代に働く現役世代には、万一のリスクに対する備えも「自己責任」のうちなのだろうか。実際、対応する保険商品が各社から販売されているが、ちょっとどっきりさせられるのがライフネット生命保険の「就業不能保険」。就業不能という硬い言い回しがかえって冷厳な現実を突きつけるかのようだ。
期間の長期化に備え
同社によれば、病気やけがで働けない期間が長期化するなど、社会保障や医療保険だけではカバーしきれない就業不能の事態に備えるものとして2010年に発売されたという。さらに16年6月、リニューアル版の就業不能保険「働く人への保険2」を投入。保障内容をより充実させ、長期にわたって働けなくなった際の収入減少、治療費、住宅ローン、教育費、生活費などへの備えの必要性をアピールしている。
働けなくなるアクシデント、働けない日々などだれも想像したくはない。しかし、この時代、リスクを正視することも大人の分別かもしれない。