例年この時期に健康診断を受けることにしています。先日もかかりつけの総合病院へ行きました。白衣に身を包んだドクターはいつ見ても格好良いなぁ~と思いながら、またしても私の中にある思いが......。
ドクターって白衣のポケットに手を突っ込んで歩いている人、多くない?
ルールでもあるのかしら
そういえば、テレビドラマに登場するドクターも、ポケットに両手を入れて廊下を闊歩している姿をよく見るし。手を突っ込まなければならないルールでもあるのだろうか? 以前、病院で研修を担当した際に、ドクターたちに聞いてみました。
答えは、「気にしたこともない」「先輩ドクターがしているから」などでした。どうやらルールはないらしい。
ではなぜだろう? と思うわけですが、周囲を見回してみると、ドクター以外にも習慣的にポケットに手を突っ込んでいる人が結構います。心理学では、「隠し事がある」「警戒感から」「自信がない」「懐疑心から」など心にマイナス要因がある時にするしぐさとも言われています。
癖になっていると厄介な場面も
さて、マナーとして考えた時、日本ではポケットに手を入れて人と話すのはマナー違反です。相手に「横柄」「生意気」という印象を与えてしまいます。本来、ポケットは手を入れるものではありません。
ビジネスパーソンの場合、相手よりも自分の方が上だと見せたい気持ちから、ポケットに手を入れる方もいるようです。交渉事などでのパフォーマンスのひとつとして、必要に迫られてするというケースはあるかと思います。
一番困るのは、本人が気づかず癖になっている場合。実際、ある企業で、社員がお客様から苦情を受けている最中、ポケットに手を突っ込んだまま話を聞いて、お客様をいっそう激怒させてしまったことがありました。苦情や注意を受ける際はもちろんですが、目上の方と話す際にも必ず手は出しておきましょう。スマートなシルエットで「真摯な気持ち」を表現することができます。
私個人としては、マナー違反という認識以上に、ポケットに手を突っ込んで歩いていてもし転倒したら、路面に顔面直撃&手足を骨折しそうで怖いです。怪我をすると仕事に支障が出ますし、治るのに時間がかかる年頃なので。(篠原あかね)