著者は飛び込み営業の達人
思わぬ形で話題になった本の正体は、加賀田晃著『営業マンは「お願い」するな!』(サンマーク出版、2011年2月18日発売)。営業の極意を説いた、れっきとしたビジネス書だ。
巻末のプロフィールによると、加賀田氏は1946年、和歌山県生まれ。23歳から営業の世界に入り、初日からノーミスで契約を取り続けた。さらに17社を渡り歩き、全社でトップの成績を記録。「契約率99%」を誇ったという飛び込み営業の達人なのだ。小学校4年生で始めた新聞配達で、出会う人すべてに新聞の勧誘をしたことがその基礎になっているという。
その手法は「加賀田式セールス」と呼ばれ、1985年からは研修の講師の仕事もスタート。研修を受けた企業の売り上げは軽く倍増、なかには一気に10倍になった企業も......だそうだ。
同書では、「三オクターブ大きな声で」のほかにも、
「朝家を出たら、すれ違う人全員にあいさつをする」
「会社に出て営業先に向かう途中では歌をうたう」
「現地に着いたら、グッとこぶしを握りしめ、『好感のもてる熱っっっ心な営業マン!』と気持ちを込めて力強く三回唱える」
など、なかなかユニークなアドバイスが数々書かれている。(MM)