社員のメンタル幸不幸は人事トップしだい 「松」に当たればいいが「梅」だと

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スゴ腕が求める3つの成果

   人事部長が、他人事(ひとごと)だと思わず、自分の職責を重く感じ、問題を解決しようとしているかどうかで結果のよしあしが決まります。 だから、強いリーダーシップを発揮する超スゴ腕人事部長は、ストレスチェック導入に当たり3つの成果を求めます。

(1)安全配慮義務=メンタル不全者の減少
(2)生産性向上=やる気のアップ
(3)人材育成=内発的動機づけの強化

   優秀な人事部長は、この3つの目的を達成できるストレスチェックツールを選択します。優秀であっても勉強しない、知識のないリーダーは、何がいいのか判断ができません。みなさんの会社にはいないと思いますが、頭が空っぽで、志もない、ただいるだけの人事部長は、知識もなく、何をしていいかわからないのです。この3番目の人事部長には、自己改革に燃えていただきたいものです。

   時代は変化しているのに、人事トップの頭の中がまだ20世紀という企業も多いです。多くの企業の中でも、スゴ腕人事部長のいる会社は、よいストレスチェックを導入し成果を上げています。会社に心を病む人が少なくなり、ゼロになれば、本人だけでなく、家族も含めてどれだけの人が幸福になるか知れません。

   多くの人事部長さま、あなたの役職は本当に重要なのですよ。(佐藤隆)

佐藤隆(さとう・たかし)
現在、「総合心理教育研究所」主宰。グロービス経営大学院教授。カナダストレス研究所研究員。臨床心理学や精神保健学などを専攻。これまでに、東海大学短期大学部の学科長などを務め、学術活動だけでなく、多数の企業の管理職向け研修にも携わる。著書に『ストレスと上手につき合う法』『職場のメンタルヘルス実践ガイド』など多数。
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