誰かが無断で使っている痕跡が! 社用車の私的利用を大目に見ていいのか

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   そろそろ、夏を予感させるような日差しが眩しい季節になってきました。ドライブなど、この時期が一番気持ちいいですよね。皆さんは、ご自身でお車をお持ちでしょうか。地方では「一人一台」が当たり前。都心部だと、逆に免許すら持っていないという人もいるかもしれません。駐車場や維持費などの問題もあって、車をあきらめているという人も少なくなさそうですが、「若者の車離れ」などと言われつつも、やはり車はあると便利ですよね。

   今回は、車は車でも「会社の車」を私的に利用した場合について、ご相談をもとに詳しく解説していきましょう。(文責:「フクロウを飼う弁護士」岩沙好幸)

事例=社用車の不正利用、上に対処してほしいのだが、先輩が......

ここに停めたはずなのに、だれかが......
ここに停めたはずなのに、だれかが......

   僕の勤務している事業所には営業用の社用車が3台あります。もちろん私的利用は禁止なのですが、どうも私的に使っている同僚がいるようなのです。休日の前、最後に使って駐車場に戻したのは僕だったはずなのに、休み明けになぜか駐車の位置がズレていたり、女性の営業社員はいないのに女性用のアクセサリーが落ちていたり。1台だけガソリンカードの給油回数が妙に多いと経理から指摘されたこともあって......。

   営業チームの先輩に相談してみたのですが、「まぁ、うちの事業所は成績もいいし少しぐらい大目に見てやってもいいんじゃないか」とあまり真剣に取り合ってくれません。僕としては、悪いことはしないでほしいので、上にはきちんと対処してほしいのですが、先輩が黙認している以上、どうすることもできないのでしょうか?

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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