一流を目指すなら知っておこう ストレスでも心が折れない人はどこが違うか

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一流に上りつめる人の3つの特徴

   みんな最初から一流であるわけではない。失敗し、経験を積み、成功体験を重ね、泣きながら修業し、スパイラル階段(リーダーシップスパイラル上昇理論)を上り、やがて一流にたどり着く。最初から、心が折れないわけではないのだ。

   それでは、これら人々にはどんな特徴があるのか。

   (1)ハードワークストレスを楽しむ
旧海軍のエリートのスケジュールは「月月火水木金金」。休日なしの、ハードワークだった。エリートたちは、ハードワークは自分を鍛える道場であり、夢の実現のプロセスと考えていた。成果を上げている一流のリーダーも、ハードワークストレスを楽しんでいる人が多い。

   (2)ネガティブ感情への対応がしっかりできている
疲労感、うつ気分、自己の能力に対する否定感情、自責、そしてその悪循環。そうした連鎖が出ないように断ち切る方法を身に着けている。

   (3)ストレスの兆しが出たらすぐ対処する
最新のストレス科学研究の教えるところでは、ストレスが増加し始める兆しは3つある。(1)期待外れでがっかりする、(2)イライラする、(3)仕事がうまくいかない。この3つのストレスを感じたら、対処行動コーピング(呼吸法を試みる、10分くらい散歩する、気持ちを切り替えて少しほかのことをしてみる)などを行うのがいい。

   心がけて実践してみるといいだろう。(佐藤隆)

佐藤隆(さとう・たかし)
現在、「総合心理教育研究所」主宰。グロービス経営大学院教授。カナダストレス研究所研究員。臨床心理学や精神保健学などを専攻。これまでに、東海大学短期大学部の学科長などを務め、学術活動だけでなく、多数の企業の管理職向け研修にも携わる。著書に『ストレスと上手につき合う法』『職場のメンタルヘルス実践ガイド』など多数。
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