これから10年は「人事の時代」
「ほったらかしていても育つものは育つ」とでもいうような粗放農業=年功序列時代に育った世代には、マネジャーたちがかくも丹精して部下を育てなければならない当世の職場の現状は一驚に値するかもしれない。しかし、それも縮小を始めた日本社会の現実なのである。
「おわりに」で本間氏は言う。
「この対話を通して、私は、少なくともこれからの十年は『人事の時代』になると確信しました《略》。なぜなら、これからの人事は、社員の多様な働き方や価値観の変化に対応していかないといけないと思うからです」「このように言うと『人事は大変だなあ』と思う方もいるかもしれません。しかし、これらの変化は、社員にとっても会社にとっても望ましい変化です」