ここは無難に
新入社員のみならず、こうした持株会に入会する意味について、あまりよくわかっていないという人も少なくないと思われるので、ここでちょっとお勉強を。
福岡の「杉野泰雄公認会計士事務所」のサイトに掲載されている「従業員持株会のまとめ」によると、従業員が持株会に入るメリットについて
「市場の預金金利以上の配当を実施することによる従業員の財産形成ができる。中途退職しても会社が倒産しないかぎり元本は回収できる」
「従業員の会社に対する帰属意識や経営参加意識が高まる」
の2点を挙げ、デメリットとしては、
「会社が倒産すると元本の回収もできなくなる」
「業績がよくなければ配当も約束されない」
「株式投資のようなキャピタルゲイン(資産価値の上昇による利益)はない」
「持株会に参加している人と参加していない人との間で不公平感が生じ、勤労意欲に影響を与えることがある」
の4点を挙げている。
こうした点を踏まえて入るか入らないか判断すればよいのだろうが、入社したての新人に自己責任を求めるというのも、少々酷ではないか。
前出の「知恵袋」の回答にあった、
「人事評価もあるでしょうから、最小口入るのが賢いと思います」
という消極策が、無難な「おとなの」選択かもしれない。(MM)