「日本」に囲まれた私を見せびらかす 外国人呼び込む温泉のベタさ加減

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   日本に一時帰国しました。帰って来るたびに外国人観光客が増えていることを実感します。

   日本は、物によって物価が安いので、今回、食料品やカミさんの化粧品を3万円くらい買いましたが、レジで我々の前に並んでいた中国人旅行者は1会計で10万円以上買っており、桁の違いを見せつけられました。

   そんなわけで、日本では、外国人観光客にサービスを提供しているような所をいくつか見て回り、一番面白かったのが東京・お台場にある「大江戸温泉物語」でした。

外国人が喜びそうなポイント満載

ニンジャとテングとフジヤマ!
ニンジャとテングとフジヤマ!

   大江戸温泉物語とは、日本全国に温泉宿(「ホテルニュー塩原」や「鬼怒川観光ホテル」など30以上)を展開する会社が作った日帰り温泉施設です(実は宿泊もできます)。「タイムスリップ」をテーマに、古き良き日本の温泉を楽しめるようになっているのですが、そのコンセプトが外国人観光客に見事ヒットし、大人気スポットになっています。その外国人率50%以上!

   実際に足を運んでみると、外国人観光客が喜びそうなポイントがふんだんにありました。たとえば、

   入館してすぐ、いろいろな柄の中から選べる浴衣
ヨーヨーすくい、わたあめ、型抜き、忍者手裏剣投げなど、いろいろ揃った縁日遊び
寿司、ラーメン、天ぷらなどなど、外国人に馴染みのある日本食レストラン
それらが「外国人がイメージする日本」の風景の中に雑多に並んでいるのです。

   温泉自体は、各地にあるスーパー銭湯と大差ありません。しかし、このような「日本風」な仕掛けと、外に浴衣を着たまま入れる足湯があることで、外国人観光客を呼び込む場所になっているのです。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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