そろそろ、この春入社した新入社員が「初任給」を受け取る頃だろう。初めての給与明細に感激する人がいる一方、「バイトしてた頃の方が稼げてた!」とトホホな気分を味わっている人もいなくはないのでは。
そんな新入社員たちのお金に関する意識調査の結果がこのほど発表され、とくに「目標年収」の数字に注目が集まっている。
男女で500万円もの差
明治安田生命保険が2016年春の新入社員1112人を対象に実施した就職活動・働き方・お金に関する意識調査。お金についての調査項目の中で、「30歳時点および将来の目標年収」をたずねたところ、30歳時点の目標年収の平均は、男性が731万円、女性が529万円で、全体では630万円だった。
回答の多かった目標額は、「500万円」が男女ともにトップ(男性38.4%、女性48.8%)で、男性は「700万円」(25.0%)、「1000万円」(18.3%)と続いた。
一方の女性は「300万円」(25.8%)が次点となり、「700万円」(18.6%)が3位となった。
将来の目標年収の平均は、男性が1471万円、女性が943万円で、500万円もの差がついた。全体としては1207万円。回答の多かった年収は、男性では「1000万円」(33.9%)、「1500万円」(18.7%)、「700万円」(18.1%)。
女性は「700万円」が最多(33.0%)で、「1000万円」(26.3%)、「500万円」(21.6%)と続いた(2016年1月8日~18日にインターネットを通じて調査。結果を3月31日に公表)。
現実、見えてる?
なお、国税庁の「平成26年分 民間給与実態統計調査」によると、30~34歳の平均給与は男性が446万円、女性が301万円。最も平均給与が高い年代では、男性が50~54歳で656万円、女性は30~34歳で301万円だった。
30歳の目標年収も将来の目標年収も、男女ともに実態とは大きくかけ離れているという調査結果に、ツイッターでは、
「現実見えて無さ過ぎ」
「超有能な外資系社員にでもならない限りムリやろ...」
などといった冷ややかな声も聞かれた。(MM)